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人工透析の方の高齢者施設入居

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

人工透析を受けている70代男性・要介護1の方の高齢者施設入居の相談があり、担当のケアマネージャさんと一緒にご本人とご家族と施設入所のご希望を伺いに訪問しました。

今まで、県外で長年高齢者夫婦での生活してきた方が、奥さんは自宅での介護が無理になったため特別養護老人ホームに入所することになり、ご主人は自宅で一人の生活をしながら週に3回透析通院を送る日々の中、淋しさと不安が日増しに大きくなり始めたため福岡に住む娘さん家族の家に引っ越すことを決断されたそうです。

当初は、娘夫婦と孫に囲まれた楽しい生活の始まりのようでしたが、初めての三世代同居のストレスを家族全員が感じるようになり、生活に慣れるよりも本人が疎外感を感じることが早かったようでした。

その後、だんだんと気分の落ち込みが進み、食欲低下とともに体力の低下がみられて、体調管理と家族と一時的に離れたほうがよいとの判断で、通院中の透析病院に入院することになりました。透析

 

長年の人工透析患者の方に多くみられるのも鬱の症状であり、ご家族の悩みでもあります。

今回は短期間入院して食欲の改善と体力筋力の回復を目指す予定が決まり、入院の前に高齢者施設の見学をすることになりました。

ご本人の希望は、娘さんの自宅に近く家族が自転車で来ることができる距離で、散歩や買い物など便利で、透析病院の送迎範囲内場所にあることと、個室で部屋でのプライバシーが確保できることと、リハビリができることでした。

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そこで、今年1月に福岡市博多区にオープンした、1階に理学療法士によるリハビリが受けられるデイサービスがあり、内科クリニックがあるサービス付き高齢者向け住宅を見学することになった。

角部屋でガラス窓に囲まれた部屋で、明るく開放的な部屋をいっぺんに気に入ってすぐ申し込みをされることになりました。

体調の変化が激しい透析患者の方は、看護師さんの24時間いる施設である安心と閉塞感からの解放がとても大切に感じられますので、特にきちんと施設職員に説明してもらいました。

食事についても透析食などの説明も受けて、見学の際に疲れが見えてきた場合も、看護師さんがすぐ近寄ってきて、脈拍や血圧など計って落ち着くまで気を配っていただきました。

この方は体調に合わせて退院予定で施設契約も終わり、引っ越しや入居準備を整え、一日も早く入居できることを楽しみに、お孫さんに励まされながら毎日治療に専念しておられます。

 

 

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