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福岡市博多区にあるグループホームでの見学

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

福岡市博多区のグループホームの見学をご提案して同行しました。このグループホームはめずらしく鉄筋コンクリート造の建物で、1ユニット9床の施設が2・3・4Fに3ユニットある施設です。

通常のグループホームは、1ユニット9名で認知症の方が、家庭のように生活をするタイプに施設なのですが、ほとんどは2ユニット18名で、木造家屋タイプです。

この博多区のグループホームは、27床あるので、男性も入れる可能性があります。

通常は9名のほとんどが女性の場合、男性の方は断られるケースが多く、その理由は認知症で車いすでの生活をしている男性でも手の力が強いなどの場合、他の方とのトラブルが発生しかねないからなのです。

 

また、男性の高齢者で認知症の方の場合大声をあげるケースもあり、他の方まで不穏になり認知症の方同士での症状を悪化させてしまう場合があるため、懸念されるのです。

 

ここでは、男性の方も結構生活されており、お昼に楽しくカラオケを歌いながらリビングに集まっていました。カラオケが好きではない男性がその横で新聞を読んでおられていましたが、お部屋には入らずみんなと一緒にいることがお好きのようでした。

 

もちろんお部屋は個室で、お風呂やトイレは共同です。各グループごとに職員さんが食事を作り、洗濯をしたりしているのをお手伝いされている女性もおられ、楽しそうでした。

グループホームは介護付有料老人ホームと同じように、外部のデイサービスなどを利用することはできないため施設の中で、毎日体操やゲーム・トランプ・カラオケ・貼り絵や塗り絵などの日常の活動をしています。

 

また、誕生日会やお花見、夏まつりなどイベントも施設で行っているので、皆さん楽しみにされていました。

病院も提携先など受診も可能で、訪問医の受診も受けることができます。

グループホームは定員が少ないことからなかなか入ることが難しいのですが、その点でもここは27室あることで空きが出ることもあり、入所の可能性が高くなります。

 

家庭的な少人数を好むタイプの方の場合、一度グループホームを見学されてみてはいかがでしょうか。のんびりとした時間が過ごせると思いますよ。

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