認知症を理解する
認知症はうまく脳が働かなくなる病気です。
私は母から祖母が同じ言動を繰り返したりするなどいろいろな症状があり、腹ただしいときもあるしあんなにしっかりしていた母(私からすると祖母)の言動が今までとは変わっていく様子に寂しかったり悲しい気持ちもあったようです。ただ、私は「病気だから」と思って何回でも同じことを言ってあげていました。
今回は認知症の中でも3大認知症とりあげています。
認知症には引き起こす原因が数十種類あります。
そのなかでも
「アルツハイマー型認知症」
「脳血管性認知症」
「レビー小体型型認知症」 
が3大認知症といわれています。
認知症を引き起こす病気
脳の細胞が大量に死滅することで認知症はおこります。その原因は1つだけではありません。
認知症の原因になる主な病気
脳の変性によるもの:アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症 他
脳血管生涯によるもの:血管性認知症
その他
【うつ病】や【せん妄】
・高齢期は喪失体験が多い時期のため「うつ病」になりやすいと言われます
・「うつ病」により一時的な記憶力低下や、運動機能の低下が認知症を間違われるケースがあります。
・大きな手術による入院などで急性の脳機能障害が起こり、一時的に幻覚や妄想があらわれる「せん妄」も認知症と混同されることがあります。
脳に過剰な体液(髄液)がたまることで認知症と似た症状がでることもあります。
【アルツハイマー型認知症】
1番多いとされる認知症です。
・脳内の異常なタンパク質(アミロイドBたんぱく)がつくられ、
脳の細胞の働きが少しずつ失われ死滅していきます。
・脳が萎縮し、昨日全般的に低下していきます。
・早期発見が重要で、脳の変化は記憶障害など具体的な症状がでる
何年も前からおきているといわれ、徐々に進行していきます。
【症状・傾向】
・女性に多い
・ゆっくりと進行していく(若年期の発症の場合は進行が比較的に早い)
・機能低下は全般的に進む
・物忘れの自覚がなくなる
・初期には麻痺など神経障害は少ない
・人格が変わることがある
・診断で脳の萎縮がわかる
【血管性認知症】
・脳梗塞や脳出血など脳血管疾患のために、病気が起きた部部の脳の最奥の働きが失われることで発症します。他の認知症よりも画像診断で発見しやすいタイプで、損傷を受けた脳の部分の機能は失われますが、脳全体の機能が低下することが少ない病気です。
・片麻痺、嚥下障害、言語障害など身体症状が多くみられ、脳梗塞の再発を繰り返しながら段階的に進みます。
【症状や傾向】
・男性に多い
・再発の恐れがある
・再発のたびに段階的に進行する
・機能低下はまだらに起こる
・初期には物忘れの自覚がある
・片麻痺など神経障害が起こりやすい
・人格は比較的保たれる
・画像診断で梗塞などの病巣が確認できる
【レビー小体型認知症】
・脳内に「レビー小体」という特殊な物質が蓄積された結果、脳の細胞が損傷を受けて発症する認知症です。
・手足の震え、筋肉の硬直などパーキン病に似た症状や、うつ病、物忘れと共に生々しい幻視があらわれるのが特徴です。
・アルツハイマー型認知症よりも比較的に早く進行していきます。
【症状や傾向】
・男性に多い
・なだらかに症状が進行する
・機能低下は全般的に進む
・初期に物忘れの自覚がある
・筋肉の硬直などが起こりやすい
・生々しい幻視が現れる
・被害妄想が起こりやすい
・人格は比較的保たれやすい
・画像診断では脳の萎縮が軽い
認知症は早く薬を飲むことによって進行が止まることもあります。
あやしいかな?と思われましたら、少しでも早く医師の診断を受けることをおすすめします。