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アルコール依存症を克服しようとして

ウチシルベ 福岡本部

現在は、施設も増えてきており、いろいろな選択肢がありますので、事故防止や長く元気に暮らしていただく為に高齢者住宅で暮らすことは、前向きに生活するうえで、良いことだと思います。ご相談いただいたご家族に合った住まいをご提案差し上げたいと考えております。

今回はご相談者の事例です。

桑野1

関東に住むお兄様から相談がありました。

「現在、ショートステイしているが転居先を探している」

妹様は63歳女性、要介護度4ですが回復の兆しにあり、次回の介護認定調査では介護度が軽くなるとのことでした。

この方は、昨年末にアルコール依存症で救急搬送されており、約半年のリハビリを懸命に行い、回復したようでした。

お兄様もご高齢ですし、遠方にいらっしゃいますので成年後継人を立てていらっしゃいます。

要介護度4から回復できるのか!?という疑問はありましたが、妹様にお会いして納得しました。

妹様は、数十年前にお嬢様を亡くしてアルコール依存症となったようですが、昨年ご主人も亡くしたことにより依存が進んでしまったようでした。

入院後、「このままではいけない」と思い、一念発起して懸命にリハビリを行ったそうです。

まだ若いこともあり、回復できたのだと思います。

足を少しひきずりながらもご自身で歩くことができ、お食事もお風呂もご自身でできます 。

現在は要介護度4ですが、次回認定では回復しますのでなかなか見合ったお住まいがありません。

ご本人の意向や現状を踏まえて、ケアマネさん、成年後継人との話し合いでは、自宅での生活も視野に入れられました。

お兄様は猛反対で、「アルコール依存症が治ったとは言えない、自宅に住むにしてもリフォームをしなければならない」ご心配はごもっともだと思います。

数十年前のご自宅では、段差が多くあり知らないうちにお身体の負担になることもあります。

家のいろんなところに手すりをつけなればいけません。

桑野2

そんな話し合いをしていた頃、事件が起こりました。

ご本人様が「以前行ったことのあるデイサービスに行きたい」とのことで、周りの協力を得てデイサービスに行ったのですがなぜ行き帰りは一人でタクシーに乗ったため、帰り道でアルコールを飲んでしまったのです。

お兄様が懸念していたことが実際に起こりました。

アルコール依存症は一定期間の治療で落ち着くようですが、その先はご本人の強い意志も必要です。

せっかくご自宅に帰ることができる可能性がありましたが、ご自身でその可能性をつぶしてしまい、周りの方の信用も失ってしまいました。

ご本人様のご意向というのも大切だと思いますが、ご家族様、第三者の意見も大事だと痛感しました。

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