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高齢者施設の種類について・・その3

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

今回は、福岡の住宅型有料老人ホームやサービス付き有料老人ホーム・生活支援ハウスなどの施設についてお届けします。

住宅型有料老人ホーム・サービス付有料老人ホームについてはどちらも認可を受けて、両方の名前がついているところもあり、住宅型有料老人ホームは福岡市内の場合の平均的居室の広さは14㎡が多く、サービス付き高齢者向け住宅の場合18㎡以上となります。

また、地方自治体により異なりますがサービス付き高齢者向け住宅は、室内にミニキッチン完備か共同で使用可能なキッチンスペースが確保されます。

ほかに、どちらともいえない形で生活支援ハウスと独自のネーミングで、60歳以下の方や介護認定が比較的軽い方なども利用できるなどの施設もあります。

福岡においての住宅型有料老人ホームは、全国的に見ても価格が安めで介護サービスについても充実しています。

例えば、要介護3から5までの在宅では難しく手厚い介護が必要な方のために、看護も医療もリハビリも充実した施設があります。

24時間随時対応型・定期巡回訪問介護・看護を取り入れた、医療保険と介護保険を利用して、認知症やリハビリなど専門のクリニックと24時間対応の調剤薬局と連携して看護師やヘルパーが24時間いつでも利用できる本格的な施設があります。

この住宅型有料老人ホームの場合、平均的に要介護4の方の場合、施設料から食事・ヘルパー利用・看護師利用・リハビリ・薬代など介護保険の1割負担もすべて含めて、14万円前後で収まる低価格の利用が可能です。

また、ほかにも月額9万円で入居金なしなど低価格帯の施設も多く、介護に手厚く看取りまで行う施設がおおいのもこの住宅型有料老人ホームです。

ほとんどの住宅型有料老人ホームには、デイサービスも併設されており入浴介助を個別でヘルパー利用するより、デイサービスで入浴を行い、介護保険点数をうまく組み合わせてお得に使うことができます。s_スライド1(2)

在宅時に、デイサービスがお迎えに来ると「今日は行かない。」と、言われる方でも施設に併設されたデイサービスなら、気軽に参加されるようになるなどメリットも多いのも確かです。

デイサービスがあることで、日中は看護師が常駐することで、訪問医との連携も取りやすくなり、日頃の健康管理や病状把握など施設職員の連携が取れるようになります。s_曽根3

次にサービス付き高齢者向け住宅ですが、福岡の場合パンフレットに記載の月額利用料は食事代や水道光熱費などが含まれていないところが多く、プラスするとやや住宅型より高めになるところが多いようです。

平均的に食事代を月額にプラスして水道光熱費などを加えると15万円ぐらいになるかと思います。このほか介護保険の一割負担分と医療費や薬代など合計で16万円から18万円くらいがほぼ平均かと思われます。

しかしながら住宅型とは違い、デイサービスや訪問医など広く選択でき、食事などかなりおいしく別メニューを選択することができるなど、自由度も高い施設が多いのも事実です。

建物についてもやや豪華で、鉄筋コンクリートの構造物が多くシティーホテルのような感じが多くみられます。

お部屋も比較的広めに設定されており、お元気な方が多く自立から要支援・要介護と幅広く入所できるところが多いかと思います。

また、入居時は敷金方式が多く、入りやすく移りやすいため、がん治療中で入退院を短期間に繰り返す場合や、まだ介護認定が間に合わない場合にも対応可能な施設が多いのもサービス付き高齢者向け住宅かと思います。

それぞれの方に応じた目的別で、施設選びをする必要があり、何のために高齢者施設に入居するか、どのような介護や看護が必要なのか、をもう一度考え直してやみくもに施設を見るだけでパンフレットを集めて、訳が分からなくなるようなことだけはやめていただければ、入居者本人とご家族の満足いく快適な施設により近づくことかと思います。

そのため、お住まい相談員の施設選びは、今どの地域に何のために入居するのか、いつ頃まで住み、どうなったら別の施設に移り住むのかをいつも考えて、家族や本人の気持ちになり替わり、多くの施設の中から最新の情報を検討して、安全で安心な施設提案をさせて頂いております。

気軽にご相談いただけるお住まい相談員でありたいと願いながら、少しでもお役に立てるよう日々活動しております。

 

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